今日の全校朝会では,「甘えをなくす!」という話をした。先週の土曜授業の朝,小雨が降っていた。その際,車で送ってもらう生徒が多かったことに今日の講話内容は,起因する。以前より保護者による送りは気にはなっていた。他校でも話題になるところではあろう。これまでの勤務校でも,「自力登校」を呼びかけていた。なんらか,送迎せざるを得ない理由があろうが,多くはそうではなかろう。甘え心から抜け出せない自立心のもてない中学生が増えたように思う。中には,幼いと言える,依存性の高い子もいると感じている。このままではいけないと思い,話をした次第である。ぜひ,このことが,家庭で話題になって欲しいと願う。
話は変わるが,今日,2年生の国語で「枕草子」の授業が行われていた。三大随筆の1つで成果的にも知られている名著であり,多くの説明はいらないだろう。板書には,こうも書かれていた。「枕草子 清少納言 平安」「徒然草 鎌倉」「方丈記 鎌倉」2つの作品の作者は空欄になっており,ここを書き入れるようにと言う指示があった。
実は今,夜な夜な「徒然草」を読んでいる。「つれづれなるままに日暮らし」ここしか覚えていない作品である。先月,20年以上前に購入したにもかかわらず,手をつけずにいた文庫本版が本棚にあり,手に取って読んでみた。「わかりやすい」「なるほどなるほど,面白い」と感じた。「人を見る目」「人の心の動き」「世のはかなさ」などを短い文章で,うまく表現している(私のような者が評価することは本来おこがましいと理解していますが)。この本の他に,古典シリーズとして出されていて,4冊ほどを先日,まとめ買いした。ただ,まだ書店の袋の中から取りだしてすらいない。これから,数百年の時空を越え,その時の人々の感覚に触れていきたい。もしかして数年かかるかもしれないが…。