今日も爽やかな朝を迎えた。生徒たちは昨日の長距離走大会の疲れも見せず,学習に励んでいる。どの学年でもペアやグループで協働する活動が行われていた。「なかなかいい説明方法だな」と思う場面があった。教えられる側が理解するのは当然だが,教える側の理解がさらにしっかりできていないと教えることは難しい。
互いに教え合うということで思い出すことがある。かつて,授業で章末問題や入試演習問題を一人大問1問ずつ,解法を説明させていた。勉強の得意でない生徒にとってはかなりハードルの高い取組だった。初めて番が回ってきたときに涙する生徒もいたが,説明の前に,やり方を教えてもらうなどして,一生懸命説明する姿があった。説明後は,学級全員から拍手が自然と出た。また,中には,家で大きな用紙に,説明のための図や計算方法を書いてくる生徒もいた。どれくらいの時間がかかったのだろうと気になったが,説明もすばらしく,私が補足する「必要なし」だった。これまた,大きな拍手が起こった。ちなみに彼は,「僕も先生と同じ教科の先生になりたいです。」と卒業していった。数年後の同窓会で会うと,違う職を目指しているとのことで少々がっかりしたが,きっと,事業計画やプレゼンでは,周到な準備をして,会社も顧客も満足させられるだろうとも思った。
学習者主体の授業が求められる。その学習内容を身につける必要性を生徒が感じ,見通しをもち,実践できるよう,仕組みを作っていく。また,学習内容が社会と関連していることも気づかせたいと考え,取り組んでいる。
2つ目の話題は,トイレの便器の取替え工事が今,校内で行われている。和式便器を洋式に変える工事である。工期は年内。工事なので,音がするのはやむを得ないが,業者方々も気を遣いながら工事を行ってくださっている。この工事の責任者は,錦江中学校の卒業生の方である。錦江中ができて最初の1年生とのことなので,ちょうど30歳になる(なった)方だ。他県で仕事をされていたが,こちらに数年前に戻ってこられ,家の内装工事などをされているそうだ。後輩のためにも力になりたいと言ってくださっている,大変,頼もしい先輩である。ありがたい。工事が怪我などなく,無事に終わることを願っている。