2022年12月15日木曜日

「世界を知る101の言葉」より

 今日はいつもとは趣を変えて,「世界を知る101の言葉」(Dr.マンディーブ・ライ著)という本を少し紹介します。

「世界は価値観のぶつかり合いでできている。」この記述からこの本はスタートします。それから,各人や国家などが持つ価値観を理解し,生き方に反映させることが極めて重要な5つの理由が紹介されています。

 1 価値観を知ることで自分を理解できる。

 2 価値観は,他人の理解に役立つ。

 3 価値観は,自分の人生を説明してくれる。

 4 価値観は,人生の羅針盤になってくれる。

 5 価値観は,「同点の試合」(迷ったとき)に決着をつけてくれる。

 おりしも,サッカーワールドカップに世界が熱狂中。改めて,この本を手に取ってみたところです。今朝は,準決勝フランス対モロッコ。かつての宗主国対植民地との試合と紹介しているメディアがありました。フランスが大切にしている価値は「抗議」。フランスは抗議により建国され,築き上げられた国と紹介されています。ちなみにこの著者の方は,仕事で150カ国以上を訪れ,その国の歴史や人々に接したことやビジネス上のやりとりなどから,この本を書くに至っています。一方のモロッコは「妥協」。この国は,幾度となく地理上,歴史上で大きな力のぶつかり合うことに遭遇し,その度に中間点を見つけることを繰り返してきたそうです。今の日常においてもその精神が引き継がれているとのこと。

 では,我が日本の価値と言えば,どのように紹介されていると思いますか?それは「敬意」です。「日本の社会を見渡せば,そこに敬意があるれている。」と。日本に関する文章を読むと,なるほどと思うと同時に,日本のすばらしさを改めて感じます。ここでは紹介しませんが,を是非読んでみてください。

 さて,話をワールドカップに戻しましょう。今朝の結果で,決勝は,アルゼンチン対フランスとなりました。準決勝は互いに素晴らしい勝ちっぷりでした。アルゼンチンの価値は「情熱」。首都ブエノスアイレスは,誰もが認める「南米で最も騒々しい街」だそうです。抗議のデモ,即興のタンゴダンスの披露,あちこちからの感嘆の声などなど。

 「抗議」対「情熱」の試合。激しい攻防が目に浮かびます。決勝は,日本時間12月19日(月)午前0時キックオフです。