2023年9月28日木曜日

ひまわりとアサガオ

  本校の1年生学級園には,ひまわりがぐんぐん成長しつつあります。下に2種類のひまわりの写真がありますが,これは,同じ日に同じ種子を蒔き,育てたものです。一方は太い茎に大きな葉が多数付いています。一方は,花の時期が終わり,すでに種子ができつつありますが,その重みにたえきれず,折れ曲がっている状態です。茎も大変細く弱々しい状態です。同じ種種子なのにどうしてこれほどの違いになったのか。それは生育環境にあります。元気な方は,学級園に植えられているので,根を深く大きく広げることができますが,弱々しい方は,プランターという狭い中で,根を深く伸ばすことができなかったと考えられ,けなげにも大きく育つことはできないと悟ったのか,早く花を咲かせ,子孫を残す選択をせざるおうえなかったのではないかと思うわけです。

 生物にとって適切な環境であるかそうでないかということは,こんなにも結果の違いを生むのだと改めて考えさせられます。

 それからのこの写真は,アサガオの双葉です。実は,このアサガオ,ただものではありません。JAXA種子島宇宙センターで育てられたアサガオで,その種を山崎直子宇宙飛行士がスペースシャトル公式記念品として宇宙に持っていき,​地球を238周、15日2時間47分10秒の旅をして地球に帰還しました。生命力のある貴重な種子なのです。このアサガオ,各地で毎年,育てられ,錦江中でも昨年,いただいた種を蒔き,一つだけ芽を出し,育てました。その花が27粒の種を実らせました。山崎さんが宇宙ステーションにもっていた種から数え13代目になります。その種子を9月22日に蒔きました。今日で丁度一週間目です。今,17芽吹き,そのうちの14株を今日,鉢に移植したところです。今年も美しい花をたくさん咲かすよう,手間隙かけています。